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知っ得!情報
2021/08/01

肉球を守れ!!( 写真で見るやけど軽~中症)

知っトク情報 肉球

暑い季節になりましたね。 気をつけなければいけないのは「お散歩の時間帯」です。というのも、夏の地面はびっくりするくらい熱く、ワンちゃんネコちゃんが容易にやけどをしたり、熱中症になってしまうからです。
この記事では、以下をを解説しています。

  • 夏場の地面の温度はどれくらい?
  • 肉球をやけどしてしまったときの症状や対処法、具体例
  • やけどや熱中症を防ぐ3つのポイント
愛犬・愛猫と快適に夏場を過ごしたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね!

真夏の地面の温度はどれくらい?

快晴みなさまご存じの通り、照りつける日差しによって、夏の地面の温度はすごい熱さになっています。
特にアスファルトの温度は非常に高く、環境省によると夏場のアスファルトの表面温度は60℃を超えることもあると言われています。
ヒートアイランド現象(都市部の温度が郊外に比べて高くなる現象)も、地面がアスファルトであることが一因です。
ほんの数秒でもやけどします。
地面から50センチの高さと150センチの高さでは違い、人が体感として良しとしても地面の温度は別ものです✋

江戸時代の見世物に、今ではちょっと考えられない「猫じゃ猫じゃ」というものがありました。
夏場のアスファルトを直接歩くということは、まさにそのような状態だということを知る必要があります。

お出かけ前のワンたっち!

愛犬・愛猫が肉球をやけどしたときの症状

肉球のやけど画像:オークどうぶつ病院さまより 肉球のやけど画像

肉球をやけどをしてしまったときには、
  • 足を浮かせる、着かない
  • 歩きたがらない
  • 肉球が腫れていたり、水ぶくれになっている
  • 足を気にして舐めている
といったことがみられます。ただ、 関節が痛い、ストレスがあるなど、肉球の異常以外でも上記の症状は見られるため、注意が必要です。
普段の愛犬・愛猫の様子や肉球の状態を把握していることで、異変にいち早く気づいてあげることができるので、いま一度確認するようにしましょう。

やけどや熱中症の危険性が高いのは?!

子犬・子猫、シニア犬・シニア猫はやけどや熱中症の危険性が高いです。被毛でモコモコの子や太っている子も注意が必要です。 やけどや熱中症の危険性が高いのは?

肉球をやけどしているかも…と思ったときの対処法

お散歩中の様子に違和感を感じた場合には、まずは抱き上げて、おうちに連れて帰るようにしましょう。 犬を抱っこする

肉球にやけどをしているかも…と思ったときの対策

bath 肉球にやけどをしているかも…と思ったときの対策は、なによりも「冷やす」ことです。
人もやけどをしてしまったときは、とにかく流水で冷やす!というのをよく聞くと思いますが、ワンちゃんやネコちゃんも同じです。
お風呂場に連れて行き、シャワーを使って5~10分程度冷やしてあげましょう。

猫はシャワーが苦手 桶に水を張って冷やしてあげたり、保冷剤を使うようにするといいです 足裏

保冷剤で冷やす場合は、同じ場所に当てすぎると低温やけどをしてしまうので、当てる場所を変えながら冷やしてあげましょう。
やけどしてるかも・・

動物病院での治療法

痛みが強かったり、肉球がただれてしまった場合には、動物病院での治療が必要です。
Informed consent 鎮痛剤や保護剤を用いた治療、傷が深い場合には抗生剤の投与を行うときもあります。
やけどはかさぶたや水泡になりながら治っていくので、間違ってもはがしたり潰したりしないようにしましょう。
治療の期間はその子の状態によって異なりますので、主治医の先生の指示にしっかり従いましょう。

肉球のやけどをしないための3つの対策

肉球にやけどをしないためには、以下の3つの対策を行うことが重要です。

①炎天下での散歩は絶対にNG

炎天下炎天下でのお散歩は当然のことながらNGです。暑い時間帯に散歩をしていて、犬がハアハアしているのをよく見かけますが、絶対にやめてください
肉球のやけどのみならず、容易に熱中症になってしまいます
お散歩は早朝か日が沈んでから行くようにしましょう。

太陽が出ていなくても地面が熱い可能性もある 必ず地面を自分の手で触って熱さを確認することも大切

また基本的には、日較差(一日の最高気温と最低気温の差)を5℃以下(少なくとも10℃以下)にするのが適切なので、推奨される夏場の室温が25~28℃前後と考えると、外の温度が30℃を超える場合には散歩は控えた方がいいでしょう。
必ずしもベストな散歩時間は地域や状況によって異なるので、状態をみながら散歩に行くようにしましょう。 肉球にやけどをしたいための対策

②なるべく土や芝生の上を散歩しよう

なるべくならアスファルトの上ではなく、土や芝生の上を散歩させてあげるといいです。上でお伝えした通り、土や芝生はひんやりとするだけでなく、柔らかいので肉球への負担も軽減できます。

③靴や靴下をはかせる

犬の靴靴や靴下をはかせてあげるのも方法の一つです。
最近では様々な種類のものがあるので、我が子にぴったりのサイズや素材が見つかると思います。ただし、蒸れたり擦れたりすることもあるので、嫌がる場合には無理にはかせないようにしましょう。
また、

誤食してしまうこともある
脱がせたら届かないところで管理するように心がけましょう。 熱さは確認ね!

土や芝生って素晴らしい!(アスファルトとの温度差)

草の上アスファルトで囲まれた都心部では「暑いな~…」と感じることも多いですが、緑に囲まれた場所に行くと「なんかちょっと涼しい!」ってなりますよね。それは、木々によって木陰ができていることに加え、地面が土や芝生であることで地表の温度が10℃程低くなるからです。
特に芝生の場合は、植物の蒸散作用(植物は気温が高ければ水蒸気を多く出すようになる)によって、より温度が下がり涼しく感じます。

夏のヒートアイランド現象の対策として地面を土や芝生にするのもそのためなんですね
green

【まとめ】夏の散歩は時間を選んでやけど・熱中症を防ごう

夏場の炎天下での散歩は、愛犬・愛猫を苦しめるだけなので、絶対に行わないようにしましょう。
涼しい早朝や夜に、しっかり地面の温度を触って確認してから出向くようにしましょう。
特に子犬・子猫、シニア犬・シニア猫はやけどや熱中症の危険性が高いです。
被毛でモコモコの子や太っている子も注意が必要です。
飼い主さんがしっかり愛犬・愛猫の様子を気にかけてあげるようにし、快適な夏を送るようにしましょう!

散歩 【監修】獣医師 渡部美沙
参考資料
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