愛犬と愛猫の肝臓の話
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3. 肝機能を改善する薬「ウルソ」
愛犬の肝機能を改善する薬として、「ウルソ」という名前を聞いたことはありますでしょうか。
「ウルソ」とは一般名称では「ウルソデオキシコール酸」と呼ばれており、ジェネリックもあります。
ウルソデオキシコール酸は胆汁の成分です。服用により、胆汁の出が良くなり、胆石が溶け、肝機能が改善すると言われています。
胆汁は、脂肪を消化するために必要な緑色の液で、ビリルビンという黄色っぽい色素とコレステロール、胆汁酸塩などが成分です。
肝臓で作られ、胆のうに貯められ濃縮され、十二指腸に食べ物が到達すると十二指腸に送り出されます。
胆汁の成分が固まって石のようになる病気を胆石症といい、胆石によって腹痛や発熱などの症状が現れる病気を胆のう炎と言います。
胆石症の原因としては、脂肪の摂りすぎによりコレステロールが固まる、細菌の感染により胆汁の中の色素が変化する、などがあります。
ウルソは、犬だけでなく、人でもよく使われる安全な薬ですが、数か月服用しても効果が得られない場合、薬を服用する犬のストレスのほうが高い=マイナスの効果の場合もあります。
必要な時に必要なだけ使ってこその「薬」です。
どんな薬でも、薬は肝臓で代謝してからだの外に出さなければならないため、負荷をかけることにもなります。
愛犬の肝臓の数値が高い状態が続いているときには、薬を飲んでいるから大丈夫!などと思わずに、第一に食事や生活の見直しをして、肝臓の負担を減らすことを考えてあげてください。
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