2013年の初診当初より肝酵素は高めでしたが、臨床症状もなかったため、定期的な血液検査で経過観察を行っていました。
2016年の血液検査ではGPTが535(ALPは124と正常値でした)だったため、ウルソの服用を開始しました。その後内服により一旦はGPTの下降がみられたものの、内服が切れると上昇してしまうことから継続的な内服治療を始めました。
この時のエコー検査では胆嚢に胆泥の貯留が認められていました。
その後もGPTとGOTの高値が続きましたが、2017年6月の血液検査時に肝酵素が正常値に入ったため一度ウルソを休薬しました。
飼い主様としてはウルソの内服をしているとペット保険に加入が難しいと言われたため、ウルソを休薬できたらいいのに…という気持ちと、食べムラがあるので、それが少しでも安定すれば…との思いがあったようです。
一旦は休薬したものの、3ヶ月後に血液検査で再び肝酵素の上昇が認められたためウルソを再開しました。
その再開の際にサミーフィッシュのお話をしたところ、サミーについては既に知っていらっしゃり、モニターへの参加に至りました。
モニターを開始してから、食べムラが減りました。安定して食べることにより、体のコンディションも良くなり薬の効き目も良くなってきました。
現在はウルソを切って経過を見ているので、今後の数値の変化を観察していければと思います。
また、飼い主様から予想外の喜びの報告がありました。それは今まで何度トイレを教えても、家中で排泄していたのですが、サミーフィッシュを食べるようになってから、不思議とトイレで排泄をするようになったとのことです。因果関係は不明ですが、安定して食べることができるようになったために生活にもハリが出て、意欲的になったのではないでしょうか。人間も同じですね。