犬は人より早く成長します。
わかっていても、ある日「歳をとったな」と思った瞬間、驚きます。
いつの間にかこんなに・・
という飼い主さんにならないために覚えておいて欲しいことがあります。
 
老化は病気の始まりでもあるのです。

毎日、ワンちゃんとスキンシップをされている飼い主さんにとっては、ワンちゃんの変化を感じることは難しいことではありません。

問題は、気づいたときに「何を」してあげるかです。

1、 被毛の変化

年齢によるからだの変化で一番気づきやすいのが
 1、 被毛の変化   でしょう。
歳をとると、口、鼻先、目の周りなどに白髪が混じり、からだの毛が薄くなってきます。

被毛は

からだを保護する役割

皮膚を外敵から守ったり、水をはじいたり、紫外線を防ぎからだの乾燥を防ぐ役割があります。
被毛が薄くなることで、

〇外敵:虫に刺されやすくなったり
〇紫外線:紫外線による刺激(日焼け)で、皮膚に炎症がおきたり
〇乾燥:皮膚が乾燥して、フケが増えたり

します。
お散歩のときに、虫よけスプレーを用いる、皮膚を保護するために服を着せるなど、皮膚の保護を考えてあげてください。

保温の役割

被毛には体温調節という大きな役割があります。
特にアンダーコートは寒さから体温を保つための被毛です。被毛が薄くなったワンちゃんには寒さ対策をしっかりしてあげてください。

被毛の状態を良く保つために、ブラッシングで肌に適度な刺激を与えること、被毛や肌を清潔に保つことが大切です。

※白髪は「ストレス」が原因のこともあります。
白髪が気になったら、まずは生活環境や食事、運動などワンちゃんにストレスがかかっていないか 気にしてあげてくださいね。

2、 イボ・しこり(腫瘍)

ブラッシングやスキンシップで気がつく
 2、 イボ・しこり(腫瘍   
イボは皮膚の表面、しこり(腫瘍)は皮膚の内側にできます。シニア以降、できやすくなります。

〇イボ
基本的に痛みを伴わない(犬が気にしない)イボは、深刻な健康被害につながらないとされていますが、徐々に大きくなるようでしたら病院での検査が必要です。イボが見つかったら、大きさや硬さなどに注意してください。
※口の中や眼球などに出来たイボは、悪性の可能性がありますので、すぐに検査をお勧めします。

〇しこり(腫瘍)
腫瘍には良性と悪性の2つがあります。

●「良性腫瘍」
何らかの理由で細胞が異常に増え、それが膨らんだり固まったりしたもので、ゆっくりと大きくなってきます。
・「脂肪種」
多くが楕円形をした弾力性のある塊が皮下にできます。
からだのどこにでもできますが、胸部、腹部、わきの下、内股などに多いです。
・「腺腫」
皮脂腺が詰まったり化膿したりして、皮膚の表面が盛り上がります。肛門周辺、耳の内部、まぶた、指の間などにできやすいです。
・「上皮腫」
皮膚の表面の上皮が増えるため、皮膚の表面がドーム型に盛り上がります。

●「悪性腫瘍」
しこりや腫れが急激(数週間~数か月)に大きくなり、他臓器に転移します。

良性腫瘍と悪性腫瘍の症状は似ているケースが多く、病理検査で判別されることが多いです。
乳腺の場合
乳腺繊維にコリコリとしたしこりができます。50%良性50%悪性といわれ
良性の場合「乳腺腺腫」
悪性の場合「乳腺腫瘍」
と診断されます。

耳の内部や、口の中、まぶた、指の間、肛門周辺など、見落とさないように、全身くまなくチェックする習慣をつけてください。

シミや黒子のように見える「悪性黒色腫(メラノーマ)」もあります。
黒っぽい色をした皮膚がんの一種で、多くが口腔内や足先に発生します。
シミや黒子の大きさも気にしてくださいね。

3、 口臭

 3、 口臭   

歳をとると唾液が減り、口の中が乾燥してネバつきやすくなります。
唾液が少なくなると、汚れが口の中に残りやすくなり、歯垢(プラーク)が付きやすくなります。歯垢1mgの中には10億個の細菌が住み着いているといわれ、この菌の発する悪臭がニオイの最大の原因です。

歯と歯茎の境目に歯垢がたまると、そこに歯周病菌が付き、歯茎が炎症を起こして赤くなって腫れてきます。歯周病です。

歯周病は、進行すると歯周ポケットといわれる歯と歯茎の境目に大きく深くなった溝ができ、歯を支える土台を溶かしていき、いずれ歯が抜けてしまいます。

歯垢は、取り除かないと硬くなり、歯石となって歯の表面に強固に付着します。歯石はブラッシングだけでは取り除くことができず、ずっと歯周病の毒素を出し続けます。

歯石になる前に、歯ブラシや、タオルなどで、歯の汚れをまめに落としてあげることが大切ですが、ワンちゃんが嫌がる場合は、犬用のガムなどで、唾液の分泌を刺激してあげることも口の中を清潔にするのに役立ちます。

歯茎から体内に入った歯周病菌は、動脈硬化や糖尿病、関節炎や腎炎といった様々な病気の原因にもなります。
お口臭いね。。 と放置しないでください。
歯を失う前に、病気になる前に、病院で歯石を取り除く治療を考えてあげてくださいね。

※歯を拭いたタオルが臭わなかったら、原因が歯周病ではなく、内臓の病気の可能性があります。獣医師に相談してください。

4、 動きがゆっくりになる

 4、 動きがゆっくりになる   
動きがゆっくりになる
歳をとれば、あまり遊ばなくなりますし、寝る時間も増え、運動量は下がります。運動量が下がれば筋肉量が減り、動きはゆっくりになってきます。
それだけなら、飼い主さんもゆったりした気分で、ゆっくりお散歩して、ワンちゃんが太らないように食事などに気をつかってあげればOKなのですが、
加齢とともに骨や関節に変形が起こり、痛みで動きが悪くなっている場合もあります。
老化による変形の場合は、症状がゆっくり現れるので、「いつのまにか歩けなくなった」とならないよう、日々の歩き方やしぐさを注意深く観察してあげてください。

〇痛みを伴う骨や関節の変形

・変形性脊椎症
背骨の一部が変形してできた突起などが神経を圧迫して痛みがでます。悪化すると、歩けなくなったり、排尿ができなくなったりします。
・変形性関節炎
関節のつなぎ目の軟骨がすり減ることで、骨と骨がぶつかって炎症が起こります。進行すると歩けなくなってしまいます。
 

チェックポイントは後ろ足!

犬は前足に7割、後ろ足に3割という具合に体重がかかっているので、後ろ足の筋肉があまり使われていません。そのため、歳をとると後ろ足から弱ってきます。
後ろ足が弱くなると、次にお尻の筋肉が衰えて、お尻が小さくなってきます。
 

日々気にしてあげて欲しいこと

  • 歩くスピードは変わりませんか?
  • 歩くときに下半身が不安定な感じはしませんか?
  • 段差でつまずいていませんか?
  • 腰の位置が低くなっていませんか?
  • しっぽを振る位置が低くなっていませんか?
  • 立ち座りに時間がかかっていませんか?
  • 横座りをしていませんか?
  • 伏せの姿勢がとれていますか?
  • からだの一部で、触ると嫌がる場所はないですか?
  • 後ろ足、震えていませんか?

足腰が弱ってきたなと感じたら、自宅でできる筋トレやストレッチ、マッサージなどで筋肉をキープしてあげてください。(痛がる時には、すぐに病院へ!)
肥満は大敵です。太りすぎないように、食事の見直しも大切です。
滑りにくい床材や、段差にスロープをつけるなどの工夫で、ワンちゃんが動きやすい環境を整えてあげることも考えてあげてくださいね。

5、もしかしたら・・認知症

 5、もしかしたら・・認知症   
犬も人も同じ。歳をとれば、脳も老化します。
・加齢に伴う脳細胞の減少や脳の萎縮
・ストレスによる酸化物質の蓄積
8歳を超えた大型犬、10歳を超えた小型犬では認知症のリスクが高まります。

犬の認知症に伴う症状は「DISHA(ディーシャ)」と呼ばれ、以下の項目に分けられています。
 

「D」 Disorientation(見当識障害)


空間認知の変化、周囲の環境に対する把握不全、身に付けた経験の混乱等を意味します。

よく知っている場所で迷子になる
よく知っている人を認識できない
落ち着きがなく家の中で歩き回る
障害物を避けることができず立ち往生する
よく知っているものに異常な反応を示す

 


「I」 Interaction(社会的交流)


人間や他の動物との関わり方の変化、学習したはずの指示に対する反応の低下などを意味します。

遊ぶことへの興味の低下
指示に対する反応の低下
ちょっとしたことで怒り出す
他の犬への攻撃性

 

「S」Sleep-wake cycle(睡眠サイクル)


日中の睡眠時間が増え、逆に夜間の睡眠時間が減少することを意味します。

就寝時間になっても寝ようとしない
不眠と過眠を繰り返す
夜中に徘徊し、遠吠えをする
日中の睡眠時間が延びる

 


「H」House soiling「不適切な排泄」


室内での排尿・排便コントロールの喪失を意味します。

トイレ以外の場所や飼い主が見ている前で排泄する
排泄の前兆(トイレサイン)が見られなくなる
突然おしっこを漏らす

 

「A」 Activity「活動性」


目的を持った活動の低下と無目的な活動の増加を意味します。

何もない場所を見つめたり、噛み付いたりする
人や物を異常に舐め続ける
目的のないうろつきや無駄吠えが増える
食欲の増加や低下

 

認知症に有効な治療法は現在のところまだありません。
予防として

活性酸素を除去する抗酸化物質(SAMe:サミーなど)やDHA、EPAを含む食べ物を積極的に与えて脳に酸化物質を貯めないようにする。
脳への刺激を増やす。

・いつも同じ散歩コースにしない
・いつも同じ歩き方にしない
・いつも同じ遊びをしない
・おもちゃは定期的に種類を変える
・スキンシップを増やす

どちらも飼い主の脳の活性にも役立ちます。一緒にぜひ楽しんでください。

 

 認知症が始まってしまったら・・ 
 

特に「不適切な排泄」「無駄吠え」は飼い主さんの負担になると思いますが、ワンちゃんは『わかっていない』のです。
自分でもわからないうちにトイレ以外でオシッコをしてしまい、何だか吠えてしまい・・・怒らないであげてください。
ワンちゃんは『大好きなママに怒られた』ことだけ感じ、困惑し、動揺し、ストレスを抱え認知症を進行させてしまいます。
・オシッコサインがあやふやになったら、定期的にトイレに連れて行ってあげる
など、介護をする気持ちで面倒をみてあげてください。

認知症になっていると危険を察知する能力が低下するので、生活環境の中に危ないものがないか点検して、危険を取り除いておくことも大切です。
 

 ワンちゃんが病気になってしまったら・・ 
 

治療や投薬歯周病の治療のために、抗生物質
悪性腫瘍の治療のために、抗ガン剤
関節の痛みをとるために、消炎鎮痛剤

シニアを過ぎると、命を救うため、苦痛を和らげるために薬を使うことも増えます。
 

老化は、もちろん、内臓の機能も低下させています。

薬は、ワンちゃんのからだにとって毒でもあり、解毒をつかさどる肝臓には大きな負担がかかります。
強い薬を使うときや、長く薬を使わなければならないときには、肝臓のケアを一緒に考える必要があります。

肝臓は、栄養素の分解、合成、貯蔵をしたり、からだの中の毒素を無毒化したり、犬が生きていくために必要な様々な働きをしています。
肝臓は、機能が低下していても症状が現れにくく、定期健診の血液検査で指摘されたときには病気が進行していることが多く、沈黙の臓器といわれます。

普段の生活でも

 
・食品添加物   ・防腐剤   ・汚染された大気

などが肝臓にダメージを与えています。

偏った食事や、食べ過ぎで肝臓に脂肪が溜まることも肝臓には大ダメージです。
歳をとり、運動量が減り、筋肉が衰えると、基礎代謝量も下がり、若い頃と同じ食事をとっていると太りやすくなります。
老犬は、肝臓に沢山のリスクを抱えているのです。

歳をとったな と感じたら、食事を見直してください。
良質な食材を選び、適度な量の食事を調整してあげてください。
年齢によるフード量の目安ではなく、目の前にいる愛犬に適するものは何かを考えてあげてください。
愛犬のからだは、食べ物と飼い主の愛情で作られているのです。

小食のワンちゃん、
偏食のワンちゃん、
病気をもっているワンちゃんなどは、
良質なサプリメントを与えることも有効です。

月日
みんな歳をとるのです。老化は当たり前のこと!
でも、今できることは、今すぐに実行しましょう!
考えていても、1日1日確実に老化は進んでいるのです。

 

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