猫の介護のコツ 病気や高齢の愛猫のために飼い主さんができること②

自由気ままに過ごすイメージの強い猫も、病気になったときや高齢になったときは介護やサポートが必要です。
少しでも愛猫の苦痛を減らし、幸せな時間を一緒に過ごすためにも飼い主さんができる介護のコツ、前回の『フードや食器を見直そう』に続き『生活環境の見直し』について解説します。

『フードや食器を見直そう』についてはこちら

お部屋を過ごしやすく【生活環境の見直し】

温度調節

床には、マットを敷くなどして猫が滑ってケガをしないようにします。キャットタワーもそろそろ片づけることを検討しましょう。
 
◉季節に合わせた温度調節
愛猫が過ごすスペースの温度にも気を配ります。夏は熱中症に注意をし、冬は隙間風や床からの冷気に注意しましょう。冷房の冷えすぎにも要注意です。

温度はエアコンやペット用マットで調節しますが、ペット用マットは低温やけどにならないように、ときどき愛猫を移動させましょう。

 
◉床にマットを敷く
特にフローリングのお部屋は、滑りやすくケガの危険が高くなります。粗相や、嘔吐することを考えて、洗えるタイプのタイルマットを敷いてあげましょう。
毛足の長いラグや絨毯は、爪が引っかかったり、誤飲したりする危険があるので敷かないでください。
 
キャットタワー

◉キャットタワーはそろそろ片づけて
愛猫が大好きなキャットタワーも、だんだん昇り降りがつらくなるかもしれません。ためらったり、時間がかかったりし始めたら、ケガ予防のためにもキャットタワーは片づけたほうがいいでしょう。遊ぶのが好きな愛猫は、床で遊べるおもちゃを用意してください。

 
◉トイレの工夫
猫は排泄を自分の力でやりたがります。あまり過保護しないことがポイント。抱っこではなく、身体を軽く支えるなどでサポートします。たとえ排泄に時間がかかっても見守ってあげましょう。

トイレをまたぐのが大変になってきたら、少し低いトイレに変えたり、踏み台を置いたりして負担を減らします。

寝たきりになって、立ち上がることが困難になったらオムツを付けてあげましょう。愛猫によっては、嫌がってとってしまう子もいるかもしれません。体の下に、トイレシートを敷いておくと安心です。寝たきりでは便秘がちになるので、ときどきお腹を優しくマッサージするのもいいでしょう。

身体のケアもこまめに

愛猫の身体は清潔に保ち、マッサージも欠かさないようにします。血行がよくなる、毛つやがよくなるなどのほか、触れることで病気を見つけやすいというメリットも。

 
◉マッサージとブラッシングで血行をよく
高齢になると筋力が低下するため、毛づくろいの回数が減っていきます。飼い主さんが代わりにやってあげましょう。特に長毛種の愛猫は、毛がもつれやすくなります。ていねいにブラッシングしてあげましょう。

全身のマッサージも欠かせません。やさしく撫でるだけでも大丈夫です。マッサージは血行がよくなるうえ、皮膚の病気や腫瘍も見つけやすいというメリットがあります。

 
◉清潔に保つ
病気や高齢の愛猫は、免疫力も低下していて感染しやすくなっています。被毛や皮膚を清潔にしてあげましょう。歯周病や口内炎にもなりやすいため、お口のケアも重要です。
ペット用のウエットティッシュ
 
◉お尻のケア
お尻周辺がよごれていたら、ペット用のウエットティッシュなどできれいにしてあげましょう。特にオムツをすると、お尻が汚れて蒸れるのでこまめにケアをしてください。ただしっぽをギュッと上にあげてお尻を拭くことは、背中を傷める原因になるのでやめましょう。

 
◉お口のケア
歯ブラシが理想ですが、猫の歯を磨くのはなかなか大変です。濡らしたガーゼでこまめに拭いてあげましょう。歯がグラグラしている、口臭が強い、よだれが垂れているという場合は、動物病院を受診してください。

 
◉全身のケア
全身のシャンプーは体の負担になりがちです。ドライシャンプーを使うか、温かいお湯を絞ったタオルで拭いて手早く乾かします。どうしても、という場合は高齢動物のトリミングをしてくれる動物病院に相談してみましょう。

 
◉爪の伸びすぎに注意!
高齢になると、爪とぎの回数が減ってしまいます。そのため爪が伸びやすくなるため、時々チェックしてあげましょう。爪が内側に伸びる「巻き爪」になると、爪が肉球に刺さってしまうことがあります。巻き爪になると消毒が必要になるため、飼い主さんが切るのは危険です。動物病院で処置してもらいましょう。

終末期の過ごし方

愛情を笑顔で

終末期になって、夜中になると起きて騒ぐなど認知症のような症状が出た場合は動物病院に相談し、1人で抱え込まないようにします。

 
飼い主さん仲間や友人と話す
1人で愛猫の介護をしている人は、ペットシッターさんにときどき頼んで休憩をとりましょう。飼い主さんが元気で過ごすことが、愛猫にとっても幸せなことです。信頼できる飼い主さん仲間や友人と話すことで、気が晴れることもあります。
 

愛猫の介護は、永遠に続くわけではないからこそ精一杯の愛情を笑顔で注いであげたいもの。
だからこそ無理をしないことが大切です。かけがえのない思い出を、最期まで愛猫とたくさん作っていきましょう。
 

精一杯の愛情を笑顔で注いで
 
『猫の介護のコツ 病気や高齢の愛猫のために飼い主さんができること①』はこちら。
 


参考文献
・愛猫のハッピーLIFE百科「高齢猫の介護」
https://www.nisshin-pet.co.jp/study/dictionary/cat/category04/kaigo.html
・ネコの看取りガイド 服部 幸 監修 株式会社エクスナレッジ
・猫が幸せならばそれでいい 入交眞巳 小学館


 

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