2016年4月、朝日新聞に衝撃の記事が出ました。「グルコサミン」や「コンドロイチン」を超える成分が登場したのです。


2016.4 朝日新聞
自然酵母サミー(SAMe)は正式名s-アデノシルメチオニンという自然界にある天然成分で、私たち人間のからだの中にも犬のからだの中にも存在しています。
その中でも特に「肝臓」「脳」に多く含まれる成分で、
日本ではサミーを多く含む「酵母331(サミー)株」を食品に用いることが、ようやく厚生労働省に認められました。

サミーの分子構造

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サミー(SAMe)は健康維持に必要な物質!

病気の90%に活性酸素がかかわっていると言われています。
動物は、呼吸することによって空気中から酸素を取り入れ、酸素と食べ物で得た栄養を使ってエネルギーを産生しています。
この時、約2%の酸素は使い切れず、強い酸化作用を持つ「活性酸素」となります。

「活性酸素」は、「物質を酸化(変質)させる力が非常に強い酵素」で、瞬間で細胞にダメージを与えてしまう力があります。
活性酸素は生まれた時から絶えず生み出されていますが、この活性酸素を除去する「抗酸化酵素」も日々細胞の中で作り出され、両方がバランスをとっているときには、健康な状態がキープされています。
サミー(SAMe)は、この「抗酸化酵素」の元になる物質です。日常的にサミー(SAMe)摂取を習慣化することで、健康維持に貢献します。

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サミー(SAMe)は関節の救世主です!

ひざ画像

関節は骨と骨のつなぎ目の部分です。2本の骨の先端はそれぞれ軟骨と呼ばれる柔らかい組織で覆われており、クッションの役目をはたしています。関節は、滑膜(かつまく)という膜で覆われ、滑膜の中には関節液が満たされ、この関節液が潤滑油の役割をしています。


ひざ画像
関節液には軟骨に必要な成分が含まれていますが、加齢とともにその量が減り、軟骨はどんどん摩耗していきます。軟骨には血管がありませんので、関節液を通して栄養を受け取るしかなく、再生もしませんし、移植もできません。
ヒアルロン酸やグルコサミンなどが関節痛の緩和に使われていますが、実はこれらの物質は分子量が大きすぎて、関節を覆っている滑膜を通過できません。これに対してサミー(SAMe)は分子量が400程度で小さいため、滑膜を通過します。このため海外の病院や研究機関では、関節の炎症に対するサミー(SAMe)の研究が進められています。

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サミー(SAMe)は元気な肝臓を維持する力になります!

サミー(SAMe)は肝臓で最も多く生産、消費されています。肝臓は、食事でとった栄養素をからだの中で活用できるように変換し、脂肪の分解を助ける消化液(胆汁)を作り、肝臓に入ってきた有害物質を解毒し、血液を浄化するなど、生命維持にかかせない働きをする大切な臓器です。
肝臓で代謝されるサミー(SAMe)は、肝臓が正常に機能する上で必要な物質なのです。
また、肝臓は細胞を弱らせる活性酸素が発生しやすい場所でもあります。有害物質を解毒するときに副産物として大量の活性酸素が生み出されます。健康な肝臓では、活性酸素と一緒に、それを瞬時に消去する抗酸化物質も生み出されるため問題にはなりません。しかし、何らかの原因でこのバランスが崩れると肝臓に炎症が起こり、肝炎の引き金となります。
肝臓に多く存在するサミー(SAMe)は、肝臓の元気な活動を支える力の一つなのです。

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サミー(SAMe)は脳内にも取り込まれます!

サミー(SAMe)は脳の中でも多く生み出されます。脳は、非常にデリケートな場所なので、必要な物質しか取り込めないようにするために血液脳関門という厳しい関所が脳の入り口に設けられています。

サミーはこの血液脳関門を通過できることが分かりました。これは、サミー(SAMe)を脳内に取り入れることを歓迎しているということです。脳も肝臓と一緒で活性酸素を大量に生み出すところです。脳の中で大量の活性酸素が発生すると、脳の神経細胞の働きが低下したり、大量に死滅したりします。サミー(SAMe)は脳内で必要とされる物質であることがわかっており、認知機能への研究もすすめられています。
日常的にサミー(SAMe)を補って脳の健康を長く保つことができたら、家族と一緒に過ごす楽しい時間がもっと増えることでしょう。

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