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知っ得!情報
2023/01/11

青魚の油(不飽和脂肪酸)が肝臓に良い理由

アジやイワシなどの青魚には、中性脂肪を下げたり血液をサラサラにする効果がある不飽和脂肪酸が多く含まれており、健康的な生活を送るうえで着目されています。
このことは、犬や猫などのペットにも通ずるところがあり、ペットフードやサプリメントとして魚油を添加している商品も多くあります。

この記事では、今注目されている不飽和脂肪酸の効能や、魚油を摂取することでの肝臓や体全体に与える良い効果を解説いたします。
愛犬・愛猫の健康寿命を延ばしたい飼い主様は、是非読んでみてください。

不飽和脂肪酸とは?

脂肪を構成している成分である脂肪酸には、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸があります。

それらは分子構造によって分類されますが、飽和脂肪酸は乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれ、不飽和脂肪酸は植物性油脂や魚油に多いという特徴があります。

fish
不飽和脂肪酸には、
  • オメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸、DHA、EPAなど)
  • オメガ6系脂肪酸(リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸など)
  • オメガ9系脂肪酸(オレイン酸など)
などがあり、健康に良いという理由から着目されています。

中でもオメガ3系と6系は体内で作ることができないために、食事から摂取する必要がある脂肪酸で、「必須脂肪酸」と呼ばれています。
リノール酸があれば、γ-リノレン酸とアラキドン酸は作ることができるので、これらは必須脂肪酸と言わないという考えもあります。ただし猫ではアラキドン酸合成ができないため、アラキドン酸は必須脂肪酸です。また、αリノレン酸からEPA、DHAは作られるので、これらも必須脂肪酸と呼ばないこともあります)



オメガ3脂肪酸の効能

不飽和脂肪酸の中でも、特にオメガ3系脂肪酸は体に良い油と言われ、上手に生活に取り入れることがすすめられています。オメガ3脂肪酸は魚類に多く含まれ、
  • 抗炎症作用
  • 中性脂肪を下げる
  • コレステロール値の改善
  • 血圧を下げる
  • 動脈硬化防止
  • 血栓の防止
  • 血流の改善
  • 癌細胞の抑制
  • アレルギー症状の緩和
  • うつ病の改善・予防
など様々な効能があります。
中でも、よくある生活習慣病の一つである高脂血症の改善には、オメガ3脂肪酸と肝臓の関係が重要となっています。
青魚

オメガ3脂肪酸は肝臓に良い!その理由とは?

上で述べた通り、オメガ3脂肪酸にはたくさんの効果がありますが、中性脂肪コレステロール値を改善することには肝臓が深く関わっています。すなわちオメガ3脂肪酸は、肝臓での中性脂肪の産生を低下させる働きやコレステロール値を改善する作用があります。
種々の文献によると、

  1. 脂肪酸を作る酵素の活性を抑えて脂肪酸の合成を抑制することで、肝臓での中性脂肪の産生を低下させる作用がある
  2. 肝臓でのβ酸化(脂肪酸の代謝)を高めることで、中性脂肪の合成に必要な脂肪酸を減少させ、中性脂肪の産生を抑制する.
  3. リポタンパク質リパーゼの発現活性を高めることで、血中での中性脂肪の分解を促進する
  4. 血中LDL(悪玉)コレステロール値を低下させ、HDL(善玉)コレステロール値を維持または上昇させる
といったことが報告されており、オメガ3脂肪酸は肝臓での脂質代謝を改善させるために重要な働きをしています。
リポタンパク質リパーゼ: 肝臓以外の脂肪組織や筋肉などの血管内皮細胞の表面に存在し、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解する酵素

さらに、EPAにおいては血液中の赤血球の膜の成分として利用され、それにより赤血球自体が柔らかくなって血液粘度が下がる(血液がサラサラになる)といった効果もあります。
また、人における肝細胞癌のリスクを低減する効果もあるという論文もあり、オメガ3脂肪酸のたくさんの効果に今注目が集まっています。

オメガ6脂肪酸も血中コレステロール値を低下させる

オメガ3脂肪酸においては、様々な作用があるゆえ着目されていますが、オメガ6脂肪酸もコレステロール値を下げたり認知症の予防効果が報告されています。
ただし、オメガ6脂肪酸は、過剰に摂取してしまうと動脈硬化や生活習慣病を引き起こしてしまう恐れがあるので、バランスよくオメガ3とオメガ6脂肪酸を摂取する必要があります。

【まとめ】犬猫の健康管理には不飽和脂肪酸の摂取が重要

犬や猫などのペットが健康的に過ごすためには、オメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸の摂取が極めて重要です。
オメガ3脂肪酸は魚油に多く含まれており、高脂血症の改善や動脈硬化防止、抗炎症作用など様々な効果があります。
オメガ3脂肪酸を適切に摂取することで、肝臓での脂質代謝に大きく影響し効果を示します。
積極的に不飽和脂肪酸を生活に取り入れて、愛犬・愛猫の健康維持に努めてみてはいかがでしょうか。
犬と本

参考文献
  • Sawada N, Inoue M, Iwasaki M, Sasazuki S, Shimazu T, Yamaji T, Takachi R, Tanaka Y, Mizokami M, Tsugane S; Japan Public Health Center-Based Prospective Study Group. Consumption of n-3 fatty acids and fish reduces risk of hepatocellular carcinoma. Gastroenterology. 2012 Jun;142(7):1468-75. doi: 10.1053/j.gastro.2012.02.018. Epub 2012 Feb 16. PMID: 22342990.
  • 太野路子,村山明日香,塚本幾代、EPAによる肝臓脂肪蓄積の抑制とそのメカニズム、一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集、2011
  • William S.Harris,Omega-3 fatty acids and coronary heart disease risk: Clinical and mechanistic
    perspectives,Atherosclerosis,2008,197,12-24
参考書籍
  • 左向敏紀,阿部又信,大島誠之助,徳本一義,百田豊,森昭博、臨床栄養学,インターズー,2015
  • 浜崎智仁,小林悟,浦風雅春,矢野三郎,熊谷朗、エイコサペンタエン酸 (EPA) が赤血球変形能を改善する機序について,血液と脈管,1985,16巻1号
  • 西大輔,オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用と抗うつ効果(総説),日本生物学的精神医学会誌,2018,29巻4号,177-181