愛犬が高齢になったら知っておきたい【介護のコツ】その①

愛犬も歳を重ねていくと足腰の関節が弱る視力や聴力が低下するなどあちこちに衰えが見られるようになります。今までできていたことが、できなくなってくるかもしれません。そのとき必要なのは飼い主さんの介護、つまりサポートです。大切なのは飼い主さんが無理をしないこと。ちょっとの工夫と気づき、そして専門家である獣医師に相談することがポイントです。

そこで愛犬・愛猫の介護について3回にわたって解説します。

① 高齢にさしかかったころから始める介護のコツ
② 寝たきりになってしまった介護のコツ
③ 猫の介護について
です。

今回は「①高齢にさしかかったころから始める介護のコツ」です。

健康面のサポート

大切な愛犬が元気に長生きできるように、健康面のサポートはしっかりやってあげたいですね。

🍁 本当に老化現象か、まずは確認 「健康診断」も受けよう

  • よろよろするようになった
  • 食欲が落ちてしまった
  • 散歩中に座り込むようになった

など、老化現象に見えることでも実は病気が隠されていたということもあります。よろよろするのは関節に疾患があった、食欲が落ちたのは口内炎ができていた、散歩中に座り込むのは心臓が弱っていたなどの可能性もあります。

気になることがあったら、まずは動物病院を受診しましょう。病気は早めに気づくことが大切です。定期的な健康診断も受けましょう。病気ではなく老化とわかったら、介護の方法やコツなども獣医師に相談すると安心です。

 

🍁 食事の見直し

年齢や体調にあったフードを食べさせるようにします。療法食を勧められたら、獣医師の指示に従って与えてください。愛犬がドライフードを食べづらそうにしているときは、フードをふやかしたり、とろみのあるスープにからめたりしてみてください。とろみのあるスープは、鳥の胸肉やささみなどお肉のゆで汁に味付けはせず片栗粉を少し溶かすだけ。水分を摂らないときも、スープなら飲むことがありますよ。

認知症予防足腰の関節のために、サプリメントを与えるのもおすすめです。
病気がある愛犬は、獣医師に相談してからにしてください。

 

🍁 お口の中もチェック

高齢になると、歯周病などお口のトラブルも多くなります。お口の中のお手入れは毎日やってあげましょう。慣れていない子はいきなり歯ブラシでゴシゴシこすらず、口の周りをほめながらタッチするところから少しずつ始めます。

歯みがきシートやガーゼで拭くだけでも違います。どうしても嫌がる場合は、動物病院で相談してください。

 

🍁 毎日のブラッシングをマッサージで血行よく

ブラッシングやマッサージは、愛犬との大切なコミュニケーション。血行も良くなるのでおすすめです。やさしく声をかけながらマッサージしてあげましょう。

体を触ることで痛がるところや、腫れているところをいち早く見つけることもできます。

 

🍁 爪切りもまめに

爪切りも大切です。年を取って歩くことが減ると、爪が伸びやすくなります。伸びた爪が、何かに引っかかると危険です。

トリミングサロンや動物病院で爪を切るとき、爪切りのコツを教えてもらいましょう。
寝たきりになったときも、飼い主さんが気づいたときにすぐ切ることができます。うまくいかないときは無理をせず、トリミングサロンや動物病院で切ってもらってくださいね。

 

生活面でのサポート

愛犬が快適に暮らせるように、老いをサポートします。困りごとに早めに気づいてあげることと、ちょっとした工夫をすることがコツ。もし困ったことがあったり、うまくいかなかったりしたときは早めに動物病院に相談しましょう。

🌼 食べにくそうだったら食器を高くする

高齢になると首を下げて食事をすることは負担になります。また下に向いたまま飲み込むのも、食道や胃の周辺の筋力が衰えている老犬にとってはつらいもの。食器やお水入れを安定した台に乗せてあげると、ぐっと食べやすくなります。

台と食器がセットになったものも売っているので、愛犬の大きさに合わせて選んであげましょう。

 

🌼 散歩は無理せず少しずつ。専用のハーネスもおすすめ

たとえ歳をとっても散歩が大好き子な子はたくさんいます。足どりがおぼつかないと、無理に歩かせない方がいいかな?と思いがちですが、歩かないでいるとますます足腰が弱ってしまいます。

寝たきりになるのを少しでも予防するためにも散歩にでかけましょう。ストレス解消にもなりますし、夜もよく眠れるようになります。
弱った足腰をサポートしてくれる高齢犬用のハーネスを付けるのもおすすめです。飼い主さんも腰をかがめて歩く必要がないので、楽になります。

家の近くでたくさん曲がり角を曲がる散歩にすると、万が一のときすぐに帰ることができます。またときどき散歩コースを変えて、愛犬の脳を刺激してあげましょう。

 

🌼 一緒に遊んで刺激を与える

愛犬の好きなゲームで一緒に遊ぶことも、脳への刺激になり認知症予防になります。また飼い主さんとのコミュニケーションを深めることもできるので、毎日少しでも一緒に遊びましょう。

おすすめは犬の本能である「探す」欲求を満たすことができる「かくれんぼ」や「宝探しゲーム」です。まだまだ元気な子は「引っ張りっこ」や「取ってこいゲーム」などもいいでしょう。

 

🌼 フローリングの滑り対策を

足腰が弱り始めると、フローリングは滑りやすく危険です。関節を傷めたり、ケガをしたりする心配もあるのでフローリングにはマットを敷いてあげましょう。汚れたところだけ取り外せるタイルタイプのマットは、粗相をしてもお手入れ簡単で便利です。

また肉球の間の毛が生えすぎるとさらに滑りやすくなるので、ときどき確認してカットしてあげることも忘れないでください。

 

🌼 段差や階段にも注意

足腰が弱った愛犬には、家の中の段差や階段も危険です。玄関やソファなど段差があるところには、スロープを置いてあげましょう。車の乗り降りもスロープがあると楽です。通販などで、犬用のスロープが販売されています。玄関や階段には、普段はゲートを付けておくと安心です。

 

家具にぶつかったり、家具の間に挟まったりしだしたら

視力が低下したり認知症になったりすると、歩き回って家具にぶつかったり、狭いすき間に入り込んで出られなくなることがあります。ケガ予防のために、家具にはクッション性のあるものを付けてあげましょう。

おすすめはお風呂マットです。

比較的お手頃価格で手に入りますし、軽くて好みの大きさにカットすることができます。水はけ用に穴が開いているタイプは、つなぎ合わせるのも簡単です。
家具の尖ったところには、荷物を包むプチプチを利用してもいいでしょう。

くるくる回転して同じところを歩いてしまう小型犬は、膨らますタイプの子ども用ビニールプールに入れてあげると安心です。

飼い主さんの外出時は、あちこち行かないようサークルに入れてあげましょう。ぶつかっても痛くないように、サークルの中もマットやクッションで保護します。粗相をしてもいいように、ペットシーツを敷き詰めておきましょう。
 

大々的な模様替えはNG

愛犬の安全のために模様替えをしたくなるかもしれません。しかし愛犬は慣れ親しんだ部屋の様子が変わると困惑します。特に目が見えなくなっている子は、記憶を頼りに歩いていることもあります。愛犬が高齢になってからの模様替えは、なるべく避けるようにしてください。
 

夜中に吠えるようになったら

昼間も眠ることが多くなって昼夜逆転になった子排泄や空腹を訴える子認知症になった子など、愛犬が夜中に吠えてしまうことがあります。飼い主さんご自身の寝不足はもちろん、近所迷惑になるため気が気ではありません。静かにさせようと愛犬のところに行くと「吠えれば誰か来てくれる」と思って、また吠えてしまうこともあります。

対策として次のことをやってみてください。

  • 昼間はなるべく明るいところで過ごすようにする
  • 散歩に連れて行き、運動をさせる
  • 一緒にゲームで遊んで刺激をする
  • 寝る前に排泄させる
  • 寝る前に消化にいいものを少し食べさせる
  •  

    それでも夜中に吠えるのが治まらない場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

愛犬の老化は人間よりも早く進んでいきます。
昨日できていたことが、できなくなっていて飼い主さんはショックを受けることもありますが、少しでも愛犬が快適に安全に過ごせるようにしてあげましょう。

ただし愛犬と長く楽しく過ごすためにも飼い主さんは無理をしないことが大切です。困ったことがあったら1人で抱え込まず動物病院に相談しましょう。
 

次回は愛犬が寝たきりになってしまったときの介護についてお伝えします。

 


参考サイト

・『高齢犬ケアハンドブック』 DOG FAN編集部編 誠文堂新光社
・『高齢犬と楽しく暮らす』成美堂出版
・『高齢ペットとの暮らし方』 「with PETS」 2015 July
・清水動物病院 清水宏子獣医師セミナーより → 清水動物病院 http://shimizuah.o.oo7.jp/

 

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