暑い季節になりましたね。 気をつけなければいけないのは「お散歩の時間帯」です。というのも、夏の地面はびっくりするくらい熱く、ワンちゃんネコちゃんが容易にやけどをしたり、熱中症になってしまうからです。
この記事では、以下をを解説しています。
みなさまご存じの通り、照りつける日差しによって、夏の地面の温度はすごい熱さになっています。
特にアスファルトの温度は非常に高く、環境省によると夏場のアスファルトの表面温度は60℃を超えることもあると言われています。
ヒートアイランド現象(都市部の温度が郊外に比べて高くなる現象)も、地面がアスファルトであることが一因です。
ほんの数秒でもやけどします。
地面から50センチの高さと150センチの高さでは違い、人が体感として良しとしても地面の温度は別ものです✋
江戸時代の見世物に、今ではちょっと考えられない「猫じゃ猫じゃ」というものがありました。
夏場のアスファルトを直接歩くということは、まさにそのような状態だということを知る必要があります。
子犬・子猫、シニア犬・シニア猫はやけどや熱中症の危険性が高いです。被毛でモコモコの子や太っている子も注意が必要です。
お散歩中の様子に違和感を感じた場合には、まずは抱き上げて、おうちに連れて帰るようにしましょう。
肉球にやけどをしているかも…と思ったときの対策は、なによりも「冷やす」ことです。
人もやけどをしてしまったときは、とにかく流水で冷やす!というのをよく聞くと思いますが、ワンちゃんやネコちゃんも同じです。
お風呂場に連れて行き、シャワーを使って5~10分程度冷やしてあげましょう。
保冷剤で冷やす場合は、同じ場所に当てすぎると低温やけどをしてしまうので、当てる場所を変えながら冷やしてあげましょう。
痛みが強かったり、肉球がただれてしまった場合には、動物病院での治療が必要です。
鎮痛剤や保護剤を用いた治療、傷が深い場合には抗生剤の投与を行うときもあります。
やけどはかさぶたや水泡になりながら治っていくので、間違ってもはがしたり潰したりしないようにしましょう。
治療の期間はその子の状態によって異なりますので、主治医の先生の指示にしっかり従いましょう。
肉球にやけどをしないためには、以下の3つの対策を行うことが重要です。
炎天下でのお散歩は当然のことながらNGです。暑い時間帯に散歩をしていて、犬がハアハアしているのをよく見かけますが、絶対にやめてください。
肉球のやけどのみならず、容易に熱中症になってしまいます
お散歩は早朝か日が沈んでから行くようにしましょう。
太陽が出ていなくても地面が熱い可能性もある 必ず地面を自分の手で触って熱さを確認することも大切
また基本的には、日較差(一日の最高気温と最低気温の差)を5℃以下(少なくとも10℃以下)にするのが適切なので、推奨される夏場の室温が25~28℃前後と考えると、外の温度が30℃を超える場合には散歩は控えた方がいいでしょう。
必ずしもベストな散歩時間は地域や状況によって異なるので、状態をみながら散歩に行くようにしましょう。
なるべくならアスファルトの上ではなく、土や芝生の上を散歩させてあげるといいです。上でお伝えした通り、土や芝生はひんやりとするだけでなく、柔らかいので肉球への負担も軽減できます。
靴や靴下をはかせてあげるのも方法の一つです。
最近では様々な種類のものがあるので、我が子にぴったりのサイズや素材が見つかると思います。ただし、蒸れたり擦れたりすることもあるので、嫌がる場合には無理にはかせないようにしましょう。
また、
アスファルトで囲まれた都心部では「暑いな~…」と感じることも多いですが、緑に囲まれた場所に行くと「なんかちょっと涼しい!」ってなりますよね。それは、木々によって木陰ができていることに加え、地面が土や芝生であることで地表の温度が10℃程低くなるからです。
特に芝生の場合は、植物の蒸散作用(植物は気温が高ければ水蒸気を多く出すようになる)によって、より温度が下がり涼しく感じます。
夏場の炎天下での散歩は、愛犬・愛猫を苦しめるだけなので、絶対に行わないようにしましょう。
涼しい早朝や夜に、しっかり地面の温度を触って確認してから出向くようにしましょう。
特に子犬・子猫、シニア犬・シニア猫はやけどや熱中症の危険性が高いです。
被毛でモコモコの子や太っている子も注意が必要です。
飼い主さんがしっかり愛犬・愛猫の様子を気にかけてあげるようにし、快適な夏を送るようにしましょう!