みなさま、動物病院にはどんな理由で行っていますか? 「動物病院に行く回数が多いかしら?」 「うちの子、動物病院に行きすぎかしら?」 「これくらいは様子を見るべき?」 など、「みんなどんな理由で動物病院に行っているんだろう?」と思われる飼い主様は多いと思います。 この記事では、動物病院に来る子に多い病気を5つ紹介しています。 あわせて、病気以外での来院理由や夜間の診察で多い病気も解説しています。 「みんなどんな理由で動物病院に行くのだろう?」と疑問や不安な飼い主様は、是非読んでみてくださいね。
動物病院に来る子に多い5つの病気
動物病院には、毎日いろんな症状の子が来院します。
「何となく元気がなくて…」
「何度も吐いているんです…」
「数日、食欲がないんです…」
など、飼い主様の稟告(うったえ)は様々あります。 その中でも、動物病院に来る子に多い病気や症状とは、
- 嘔吐や下痢など胃腸のトラブル
- 外耳炎(犬)
- 頻尿や血尿など泌尿器トラブル
- なんとなく元気や食欲がない
- 足を痛がるなど骨格のトラブル
の5つがあります。動物病院ごとに違いはあると思いますが、こういったトラブルはどこの病院でも多いのが実際です。
1.嘔吐や下痢などの胃腸トラブル
嘔吐や下痢などの胃腸トラブルで来院される子には本当によく遭遇します。
- 数日吐いている
- 食後に吐いている
- 水っぽい下痢をしている
- 便に血が混じっている
などの消化器症状にあわせて、元気や食欲がないといったことが多いです。 もちろん元気でピンピンしている子もいて、症例それぞれで重症度は異なります。 原因自体はたくさんあり、
- 季節や環境の変化
- 食事を変えた
- 変なものを食べた
- 病気が潜んでいる
などなど、すぐに原因を突き詰めることは難しかったりもします。 一般的には、身体検査やエコー検査、必要に応じて血液検査などを行って状況を把握していきます。
軽度の場合には薬の処方で済むことが多いですが、症状が重い場合には点滴処置を含め入院する場合もあります。
2.外耳炎
犬の場合は、耳のトラブルで受診する子も多いです。
- 耳が赤い、痒い
- 耳がにおう
- 顔を振る
- よく掻いている
などで来院され、肉眼的もしくは耳鏡(耳の中を診る専門の機器)で観察すると、耳に炎症が起きています。 綿棒や洗浄液で清掃し、必要に応じて点字薬や内服薬を処方して終了することが多いです。
耳が垂れていたり、耳道が狭い犬種などでは慢性化することが多いので、定期的に耳掃除に来院してもらいます。 猫の場合は、外耳炎は犬ほど見かけない病気です。
3.頻尿や血尿などの泌尿器トラブル
泌尿器トラブルは、犬猫問わず多い病気ですね。
- トイレに行っているのに尿が出てない
- 何度もトイレに行く
- 血液が混じっている
などにより来院され、尿検査やエコー検査により診断していきます。 一般的には、膀胱炎や尿石症(尿路に石ができてしまう病気)であることが多く、食事療法や抗生剤などで治療をしていきます。 中には「
尿道閉塞」といって、尿道に石や炎症産物が詰まることで尿が出なくなる病気で来院されることもあります。 この場合は、
尿道を開通する緊急の処置が必要で命に関わることもあります。 泌尿器トラブルは、
水を飲む量が減る冬場に多発する傾向があります。 普段から愛犬・愛猫の飲水量や排尿に気をつけ、定期的に尿検査を行うことで、その多くを防ぐことができます。
4.なんとなく元気や食欲がない
この稟告も多いです。 ただ、これはとても難しい症状ですね… 具体的に、下痢をしているとか歩き方が変とか「分かりやすい症状」があれば、それをもとに検査や診断していくことができます。 なんとなく元気がない…となると、どこから検査していこうか悩む場合も多いです。 明らかにぐったりしている子や、診察室ではぴょんぴょんして元気な子もいて、症状は様々です。 全ての症例に対してなんでもかんでも検査をしていくというのは、費用や時間の面で難しいです。 診察室での動物の振る舞いや、何日間続いているのかなど飼い主様の稟告と合わせて判断していきます。
5.足を痛がるなどの骨格トラブル
歩き方が変、足を挙げている…などの骨格トラブルもよくあります。 また背骨を丸めている、上が向けないなど、神経の異常を示唆する症状がある場合もあります。 診察室での動きや検査、飼い主様の稟告と合わせて判断していきます。 鎮痛剤や安静で治る場合も多いですが、神経の異常が疑われる場合にはMRI検査などを行うこともあります。
動物病院に行く理由は病気だけではない
動物病院に来院される理由は、病気だけではありません。
- 予防接種
- フィラリア・ノミダニなど各種予防
- 爪切りや耳掃除など日常ケア
- 食事の購入
など、みなさま様々な理由で来院されます。動物病院によりタイミングは異なりますが、通常は
予防接種は1年に1回、フィラリア・ノミダニなどの予防は春から12月くらいまで月に1回行います。 また、日常ケアの頻度は月に2,3回~トリミング時にまとめて行うなど、飼い主様それぞれで異なります。 おしゃべりだけしに動物病院に来院される飼い主様もいらっしゃいます。
夜間は誤食や重症な子が多い
動物病院の診察は日中だけではありません。夜間もやっている動物病院の場合、日中とは違った症状をうったえる動物たちが運ばれてきます。 その中でもよく遭遇するのが、
- チョコレートやたまねぎなどの誤食
- 血便、何度も吐くなど重度の消化器症状
- 肺水腫など持病の悪化
などがあります。
誤食については、大体が飼い主様が夕食の支度をしている途中、もしくは食事中に起こることが多いです。
万が一変なものを食べてしまった場合は、動物病院での吐き出させる処置が必要になります。 速やかに受診するようにしましょう。 また、重い症状が急に出たり、持病が悪化する場合などは読めないことが多いですよね。 そのため、主治医の先生と夜間の急変時はどうすればいいのかご相談されたり、
夜間診察をやっている動物病院を見つけておくことが重要です。
【まとめ】動物病院に来る子に多い病気
動物病院の来院理由はたくさんありますが、
- 嘔吐や下痢など胃腸のトラブル
- 外耳炎(犬)
- 頻尿、血尿など泌尿器トラブル
- なんとなく元気や食欲がない
- 足を痛がるなど骨格トラブル
がよく遭遇する病気です。 なによりも大事なことは、
愛犬・愛猫が具合が悪そうだな…と感じたら、速やかに受診をすることです。 様子を見ていてよくなる場合ももちろんありますが、そのまま夜にかけてぐったりしてくる場合も無きにしもあらず。 判断に迷ったら、まずは
主治医の先生や獣医師による相談窓口などに連絡をとってみるといいです。 また、夜間の診察内容で多い誤食については、動物の手の届かないところに物を置くことが単純ですがもっとも重要です。
動物は話すことができません。 飼い主様が状態をしっかり把握し伝えることで、スムーズに診察を行うことができます。 日頃から愛犬や愛猫の様子をよく観察し、いざというときに備えるようにしましょう!
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