災害は、ある日ふいにやってきます。地震、台風、豪雨、そして突然のパンデミック――予測できない災害が、いつどこで起きてもおかしくない今。私たちはこれまでの大規模災害から多くのことを学んできました。
私たちの小さな家族は、逃げる・伝える・助けを呼ぶことができません。この子たちを守れるのは、私たち自身の「とっさの判断」と「日ごろの準備」だけ。
愛犬、愛猫などのペットと一緒に避難することは、決して特別なことではありません。家族の一員として当然のこと。だからこそ、“うちの子”を守る備えを、今日から少しずつ始めましょう。
この記事では、今日から始められる防災の工夫をまとめています。
◉INDEX
- 1. 実際に起きた災害とその教訓
- 2. “うちの子仕様”で備えよう ―うちのこ備蓄リスト
- 3. 迷子や一時あずかりに備えよう ―うちのこ情報カード
- 4. 自宅の安全対策と重要な避難訓練
- 5. 避難所に行けないかもしれない、その時どうする?
- 6. “備え”は愛
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- いざというときのための、たからものオリジナル「うちのこ備蓄リスト・うちのこカード・引継ぎカード」も是非ご活用ください。
必ずあなたと、あなたの大切な子の力になります。
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- ⇒「うちのこ情報カード」のダウンロード
- ⇒「うちのこ情報カード」のダウンロード(多頭飼い用)
- ⇒「うちのこ情報カード」の作り方
突然やってくる災害。そのとき「何を優先すればいいのか」を一瞬で判断しなければなりません。
命を守る行動は、「イメージしていたか」「知っていたかどうか」でも変わります。
多くの命と向き合うことになった過去の災害をいくつかご紹介します。振り返るとどの災害も、犬や猫などのペットと暮らす私たちにとって他人事ではない出来事ばかりです。

コロナ禍の外出制限の際、フードやペットシーツが品薄になって慌てた経験はありませんか?災害時にはさらに物流が止まり、欲しくても手に入らない日々が続きます。
特に、病気の子・療法食が必要な子・定期的な投薬が欠かせない子にとっては、すぐに代用がきかないものばかり。だからこそ“わが子仕様”での備えが大切です。
では、「何を、どれだけ準備すればいいの?」
たからものでは、過去の災害事例と動物たちの生理・衛生的なニーズをもとに、【うちのこ防災チェックリスト】を用意しましたので、ぜひご利用ください!(^^)!

「うちの子にはこれが必要」「この子はこれが苦手」という日常の気づきこそが、最大の防災!『無理なく』でも『確実に』今からできることから少しずつ始めてみましょう(^O^)
災害時、はぐれてしまったり、飼い主がケガや体調不良で大切な犬や猫などのペットの世話ができなくなることも。また、家の中にいても、体調不良や不在などで他人や、保護してくれた方にそのままあずけるケースも考えられます。
こちらの防災レスキューカードは、飼い主にしかわからない情報をまとめ、「もしも離ればなれになったら」の時に支えてくれる、まさに「命をつなぐ」情報カードです。
「外用のカード(A.防災カード)」と「家用の引き継ぎシート(B.引き継ぎ情報シート)」この2つをそろえ備えてみましょう!
首輪・キャリーバッグ・避難袋・お財布などにいれ持ち歩くカード。突然誰かにあずける時や保護された時にも、最低限必要な情報が伝わります。
カードや手帳には、一時的な預け先や、かかりつけ医、既往歴、薬などワンちゃんネコちゃんに関することを記載しておきます。
ペットレスキューカードは写真入りで手作りしてもいいですし、無料で公開しているサイトも多数あります。
こうしたものを準備しておけば、家にワンちゃんネコちゃんがいることを誰かに知ってもらうきっかけにもなります。もしもの時に備えて、ペットを守る環境を整えておきたいですね。
※「防災カード」という名称は一般的に人間用(高齢者・子ども・障がい者など)で使われています。ペット用はあまり浸透しておらず、名称は各団体や自治体により「防災カード」「情報カード」「災害時連絡カード」「迷子防止カード」「ペットプロファイル」などとも称ます。

自分に万が一のことがあったときに備え、うちの子が取り残される自宅に残しておく詳細なケア情報シートです。
犬や猫などのペットが家にいること、どこにいるか、必要なケアなどを明記しておくことで、保護や救助者の助けにもなります。
こうした情報があったことで、温かいケアを受けられたケースがあります。
おうちの家具の転倒防止、窓ガラスの飛散防止フィルムなど、室内環境を見直しましょう。ケージやベッド周辺の安全確認、また、日常的にキャリーやハーネス、ケージに慣らしておくことも、避難時の混乱を防ぐ備えになります。
大きな揺れが起きたとき、家具が倒れてくる。ガラスが割れて飛び散る。棚から落ちた物がうちの子を直撃したり、閉じ込めてしまうこともあります。
実際、熊本地震ではケージごと倒れて脱出できなかった犬、割れた食器の破片で足を切った猫の例が報告されています。“家の中だから安全”とは限りません。
避難所では多くの人が集まり生活します。犬や猫にとっても慣れない環境はストレス。避難所の雰囲気や音、他の動物との接触など、日常の中では体験しない状況が次々と起こります。
いざ避難!というとき、キャリーに慣れていない子は入ってくれない、鳴いて暴れる、逃げてしまう…… 実はこれが一番怖いんです。
「普段からハーネスをつけてお散歩」「キャリーにおやつを入れて“いい場所”と認識させておく」「知らない人と接する機会をつくっておく」など日常の遊びの中での“練習”は大きな鍵となります。
環境省は「同行避難(ペットと一緒に避難すること)」を原則としていますが、自治体によって対応もばらばらです。
避難所ごとに動物の立ち入りに制限や、鳴き声やにおい、アレルギーなどを理由にトラブルになるケースもあるため、そもそも行ってみたら「ペットは入れません」と言われた例も少なくありません。
どこに頼めるか、住所・連絡先を紙で書いて防災袋に入れておきましょう。
預かってもらえる期間、条件(室内飼育限定など)も話し合っておきましょう。

「使う日が来なければ、いい」―――でも、備えがあることで迷わず動けることがあります。
避難袋、情報カード、普段の声かけや慣れておく訓練…そのすべてが、あなたの小さな家族に「大丈夫だよ」と言ってあげられる材料になります。
大きなことじゃなくて大丈夫!私たちが“声”になり“盾”になり、今日できる小さな一歩から小さな命を守りましょう❤
