健康面について考えるとき、
「油」というのはあまりイメージが良くないかもしれません。
とにかく油は「控える」べきもの、という社会通念が存在しているともいえます。
動物にとってとても重要な、必須成分
しかし、油つまり脂質は、動物にとってとても重要な、必須成分でもあるのです。
脂質はまず、効率的なエネルギー産生の材料であり、細胞膜・血液などの主要な構成要素です。
また、ホルモンの生成のためにも必ず必要な成分であるとされています。
脂質を構成するのが脂肪酸ですが、その中でも特に重要とされるのが、
必須脂肪酸です。
これは、動物が活動し生命を維持していく上で必須な訳ですが、体内では生成できないものでもあります。
よって、食事やサプリメントで、身体の外部から摂取し、取り入れなければいけません。
重要な必須脂肪酸
必須脂肪酸とされているのは、
「リノール酸」「α—リノレン酸」「アラキドン酸」の3種類です。
これらはさらに、分子構造の種類で
「オメガ3」「オメガ6」に分類されます。
- オメガ3系は、がんの予防、血液の浄化、皮膚・被毛の健康維持などに役立ちます。
亜麻仁油、ごま油などに含有されています。
また、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、魚油にも含まれています。
魚をあまり食べないワンちゃんには、サミーフィッシュは超おすすめです。
- オメガ3系の脂肪酸は、非常に劣化しやすい性質を持ちます。
冷蔵庫に保存するのがベストかと思われます。
また、日光・日照による劣化を被りやすいので、常温で窓際に保存、などは良くない環境です。
- オメガ6系は、血圧を低下させたり、コレステロール値を改善したりするものです。
グレープシードオイル、ひまわり油などに含有されています。
成分量を調べ、適量の油を食事に加えて、というのはかなり難しいことですので、
バランスよく脂肪酸が配合されたサプリメントを与えるのが、効率的で間違いも起きにくいと思われます。