犬にとって、繊維は腸内環境を健康に保つためにとても重要な物質です。
腸内の毒素・有害物質を排出するのに役立ちますし、腸にとって良い細菌に対しては快適な環境を与えるために働きます。
腸内の壁に炎症や傷が発生した時は、その治癒のために働きます。
不溶性繊維と可溶性繊維
繊維には
「不溶性」「可溶性」の分類があります。
- 不溶性繊維は、糞便の量を増やす働きがあり、腸の運動を活発化させる働きを持ちます。
- 可溶性繊維は、糞便の粘度をあげる働きを持ちます。腸内での糞便の滑りが良くなり、スムーズな便通を可能とします。さらに、腸に対する抗炎症作用も期待されています。
摂取量は適量に
もちろん、すべての物質と同じく、繊維の供給過多は問題を引き起こします。
糞便の量が大きくなりすぎるとスムーズな便通を妨げるほか、腸が他の物質を吸収する活動にも悪影響を及ぼします。
便秘、下痢につながることもあります。
繊維は食物にとても多く含まれる物質ですが、適切な種類のものを、適量、というのが食事だけでは難しいところです。
繊維単体のサプリメントというのも、あまり存在していないようです。
繊維をうまく与えるには、総合的な腸内環境を整える製品、
整腸サプリメントなどが適しています。
アメリカのとある企業の人気製品では、食物繊維と合わせて、乳酸菌、プロバイオティクスを複合的に調合した製品を売り出しています。
腸内環境を整えると、お通じの問題だけが解決されるのではありません。
腸内で生成される重要な物質はとても多く、その工場でもある腸内を整えることで、
全身の様々なコンディションを良い状態に保つことになります。
またストレスや精神的な健康にも影響があるとされているようです。