犬と猫の水分量について

1日の水分量

これからもさらに暑い時期になってきます。
「愛犬・愛猫があまり水を飲まないと心配」になってしまいますよね…

また、

腎臓病や泌尿器トラブルで治療している子の場合にも、なるべく多くお水を飲んでほしいものです。

 

この記事では、愛犬・愛猫にとっての、

  • 1日に必要な水分量とは?
  • 水を飲まないときの対処法
  • 飲水量で分かる病気

について解説いたします。

愛犬・愛猫の「飲み水の量」や「水の飲ませ方」について知りたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

犬と猫が1日に必要な水分量

犬と猫が1日に必要な水分量は、体重1kgあたり、

  • 🐩犬:50~60cc
  • 🐈猫:25~30cc

程度となります。
1日の水分量

 

ただし、飲水量は季節や生活環境、体質などによっても大きく異なります。

例えば、夏場の飲水量は冬場より多いですし、よく運動する子はもちろん多くなる傾向にあります。

また、食べている食事が

  • ドライフードなのか?
  • ウエットフードなのか?
  • 療法食なのか?

食餌いろいろ

でも大きく異なります。

尿路結石用の療法食は、わざと飲水量が増えるように調整されています。

そのため、いつもの(健康なときの)飲水量を測るようにしておき、それに比べて多いのか?少ないのか?を把握することが大切です。

必要な水分量は年齢によっても異なる

飲み水
必要な水分量は年齢によっても異なります。

運動をせず寝てばかりいるシニア犬・シニア猫はあまり水を欲さないですが、よく遊ぶような若い犬はたくさん水を飲む傾向にあります。

猫はもともと水を飲まない動物なので、犬ほど年齢における飲水量の差はないように思われます。

後ほど説明しますが、高齢になると病気が原因で飲水量が増えることが多いので、注意が必要です。

飲む量が多い日と少ない日があるのはなんで?

「いつもはある程度のお水を飲むのに、今日は一滴も飲まないけど大丈夫かな…」

なんてことは時としてあります。

いつも飲まない子、もしくは飲む子が、たくさん飲んだり飲まなかったりすると不安になってしまいますよね。

でも、飲水量は日によって変動があるので問題ありません。

人でもよく動いた日や気温が高い日、おやつを食べた日などは、喉が渇きますよね。

それと同じで、犬や猫も、飲水の量は毎日異なります。

そのため、日頃から飲水量を測定し、その平均値を知っておくことが大切です。

1日の飲水量

飲水量で分かる病気とは?

飲水量の増減で「何か病気があるかも…!?」と推測することができます。

水を飲む量が増加することで分かる病気の代表は「腎臓病」だと思われます。

腎臓病?

腎臓の機能が落ちてしまうと、尿を濃縮することがうまくできなくなるので、薄いおしっこがたくさん出るようになります

その結果として、お水をたくさん飲むようになります。

他にもホルモンの病気、例えば、

  • 糖尿病
  • クッシング症候群(主に犬)🐶
  • 甲状腺機能亢進症(主に猫)😸

によって飲水量は顕著に増加します。

避妊していない中高齢の女のこが水をよく飲む」といえば、子宮蓄膿症を真っ先に疑うことになります。
 
drink
 

また、ミネラルバランスの乱れや肝臓の病気などでも飲水量が増えるようになります。

何かしらストレスを抱えていて水を飲む量が増えることもしばしばあります。

一方で、飲水量が減る病気というのは一般的にはないです。

新鮮な水が常に置いてあって、自力でそこまで歩いて行ける状況で飲んでいないのなら、単純に欲していないだけの可能性が高いです。

ただし、

子犬や子猫、シニア犬やシニア猫など、自分でうまく飲めない状況の場合には、介助して飲ませてあげる必要があります

水をたくさん飲んでもらうためのワンポイント

愛犬・愛猫に水を飲んでもらうためには、

  • パウチや缶詰などウエットフードをあげる
  • 食事をふやかして与える
  • 食事に肉や魚のゆで汁をかける
  • 水をいつも清潔にしておく
  • お風呂場、台所などいろんな場所に水を配置する
  • 水飲み器の種類を変える
  • 温度を変える
  • ちゅ~るなどで少し味付けする
  • 食餌の形

…などいろいろ工夫をしてあげることが重要です。

それでもなかなか飲んでくれないことも多いと思いますが、まずは上記の内容を順に試してみるようにしましょう。

ご飯

【まとめ】犬と猫の水分量について

犬と猫の水分摂取量については、いつもどれくらい飲んでいるのか?をあらかじめ知っておくことが大切です。

水を飲みすぎるときは、病気のときもあり注意が必要です。

日頃からしっかりチェックをして、飲水量が増えているな…と感じる場合には、動物病院で検査をするようにしましょう!
 
飲水中
 

 
【参考資料】

  • ・左向敏紀,臨床栄養学,interzoo,2015
  • ・犬と猫の治療ガイド2020