犬も糖尿病になる?症状や治療費、おすすめフードを解説
ヒトの生活習慣病の1つでもある 「糖尿病」。
実は、ワンちゃんも人間と同じように、糖尿病になる可能性があることを知っていますか?
初期段階での発見が難しい病気ではありますが、早期発見・早期治療が大切なのは言うまでもありません。
大切なパートナーであるワンちゃんのためにも、「どんな症状が出るのか」 「どんな治療法があるのか」をあらかじめ知っておき、いざという時に備えておきましょう。
犬も糖尿病になるって本当?
ヒトの生活習慣病として有名な糖尿病ですが、ワンちゃんでも糖尿病になることがあります。
ワンちゃんの糖尿病は中~高齢のワンちゃんに多く発症します。
原因は様々あって、
- ● 膵炎やクッシング症候群などの基礎疾患
- ● 原因不明の膵島萎縮
- ● 医原性(ステロイド剤の長期投与など)
- ● 黄体期糖尿病(避妊手術をしていないメス犬)
などがあります。
犬の糖尿病の症状
ワンちゃんの糖尿病で初期段階によく見られるのは、「多飲多尿」「食欲はあるのに体重が減っていく」などの症状です。


病状が進行すると食欲の低下や嘔吐をするようになり、ケトアシドーシスという危険な状態になってしまうことも。
さらに重篤な場合には、神経障害を引き起こしたり昏睡状態になることもあり、最悪の場合、死にいたる可能性もあります。
また、ワンちゃんの糖尿病は合併症を伴うことも多く、白内障や膀胱炎、皮膚炎などが主な合併症の例です。
犬の糖尿病の原因
ワンちゃんの糖尿病はヒトのI型糖尿病と同じであることが多く、インスリンの分泌が不足したり、うまく働かないことによって引き起こされる病気です。
ワンちゃんの場合、インスリンが不足する原因は多因子によるものだと言われており、自分の免疫が膵臓のインスリン分泌細胞であるβ細胞を破壊してしまう「自己免疫」も原因の1つとなっています。
犬の糖尿病の治療費はどのくらい?インスリンや入院が必要?
ワンちゃんの糖尿病では、年間の平均通院回数は10回、1回あたりの平均単価は9,000円弱となっています。
ワンちゃんがI型糖尿病であると診断された場合、血糖値をコントロールするための治療が始まります。
軽度の場合は食事療法や運動療法などで済むこともありますが、多くの場合、並行してインスリンの投与が生涯必要となるケースが多いです。
また、治療を始める際には、必要なインスリンの量を調べるために数日間入院することが多く、ケトアドーシスを起こしていたり、脱水症状が見られる場合は、点滴による治療も行います。
入院日数や費用は検査内容や治療内容にもよりますが、おおよそ3〜7日、費用は5万円〜20万円ほど。
全てを自己負担で支払うのはかなり大変なため、事前にペット保険などに加入しておくのもおすすめです。
犬の糖尿病、食事療法のポイント
ワンちゃんの糖尿病の治療法はインスリンの投与がメインですが、食事も血糖値に関係するため、気をつけなければいけません。
ここからは、糖尿病のワンちゃんが特に気をつけたい食事のポイントについて、紹介していきます。
- ● 糖質制限
- ● コレステロール値
- ● 中性脂肪
- ● 低脂肪
- ● 良質なタンパク質
- ● 中~高繊維食
犬の糖尿病にはささみや魚などがおすすめ

ワンちゃんの糖尿病のための食事療法では、ささみや魚などの低脂肪・高タンパクな食材の使用がおすすめです。
糖尿病の食事療法の主目的は「食事によって血糖値が急激に上昇するのを抑えること」。
そのため、食事療法の内容も糖質を抑えたり、高繊維など吸収が遅い糖質を用いたりすることがメインになります。
加えて、糖尿病は高脂血症などを併発しやすい病気でもあるため、コレステロール値や中性脂肪にも注意が必要です。
とはいえ、脂肪分の含まれる肉や魚などにはタンパク質も含まれており、ワンちゃんの健康に欠かせない栄養素のため、完全に取り除くのはNG。
それらを配慮した糖尿病用の療法食を用いることが簡単で確実ですが、糖尿病の治療の基本はインスリンの補充。
それゆえ、食事内容は特に制限せずに、年齢に合わせた一般的な総合栄養食をあげることも可能です。
ただ、ささみや魚などは低脂肪で良質なタンパク質が摂れるため、糖尿病の食事療法にはおすすめの食材です。(ただし、タンパク質の与えすぎには注意が必要です)
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なお、
たからもののサミーシリーズは他のサプリメントやお薬との併用も可能です。
ただし、食事制限や栄養制限を受けている場合や、療養食を食べている場合等は、獣医師とご相談のうえご利用くださいね♪
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【参考書籍】
- 辻本元 小山秀一 大草潔 中村篤史,犬の治療ガイド2020,EDUWARD Press,2020,p472~475