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知っ得!情報
2019/03/08

犬と猫の痛み。少しでも早く気づいてあげたい

知っトク情報 犬と猫の痛み

あらゆる動物には「飢え・渇きからの自由」「不快からの自由」「恐怖・抑圧からの自由」「本来の行動がとれる自由」「痛み・負傷・病気からの自由」という「5つの自由」があります。犬や猫の飼い主さんは、日頃のお世話を通じてこれらの5つの自由を与えることも大切な役目です。なかでも「痛み・負傷・病気からの自由」は受診や治療が必要なことが多いもの。病気やケガを悪化させないためにも、動物の痛みには早く気づいてあげることが重要です。

意外と気づきにくい「犬や猫の痛み」

言葉で明確に痛みを伝えることができない犬や猫の痛みには、なかなか気づかないことがあります。さらに犬や猫たちに野生の頃から備わっている、敵に襲われないための防衛本能で痛みや体調不良を隠したがることも気づきにくい原因となっています。 静かに寝てばかりいると「うちの子は年をとっちゃったかな」と思ってしまうことも。また歩き方や座り方が他の子と違っても「家に来たときからずっとだから、うちの子はこういう子」と思い込んでしまうこともあります。

犬の慢性の痛みに注意

急性の痛みでは、まったく歩けなくなったり、いつもと違う声で鳴き続けたりするのですぐに異変に気づけます。

しかし関節や口腔内の慢性の痛みなどは、大きな変化が見られない場合もあり、なかなか気づきにくいものです。

猫の痛みにはさらに気づきにくい

猫の慢性の痛みは、犬よりさらに気づきにくいという特徴があります。

犬は毎日散歩に行くので、「歩き方がいつもと違う」ということにはまだ気づくチャンスが多いのです。猫は痛みを隠すうえ、表情もあまり変わらないため、そのままにしてしまいがちです。

動物の痛みに早く気づくには?

「普段からよく観察すること」これが最も重要です。日頃から身体をマッサージして、痛がる様子はないか、皮膚にできものがないかを確認しましょう。スキンシップにもなるので、おすすめです。 犬では散歩のときの歩き方、階段の上り方、ご飯の食べ方など日頃からよく見てあげてください。例えばいつもと異なるコースを散歩して階段を上ってみる、ご飯を与えたらその場をすぐ立ち去らず、食べる様子を確認するなどで変化に気づきやすくなります。 猫の場合はご飯をすべて食べているか、こぼしていないか、排泄はできているか、以前に比べ行動がゆったりになっていないか、高い所にいかなくなっていないか、など注意深く観察することが大切です。 特に多頭飼いの場合、

ご飯や排泄の異変がある子がわかりにくいので注意が必要です。

こんなしぐさや行動があったら痛みを疑いましょう

犬や猫のちょっとしたしぐさの変化を見逃さないことで、痛みに気づきやすくなります。次のようなしぐさや反応が見られたら、一度動物病院で診察を受けてください。

犬・猫共通

・ご飯をぽろぽろこぼす、お腹が減っているのに食べ残す・よだれをたらしている

 口の中に異常がある可能性があります。 口の中に痛みがあると、ご飯をちゃんと食べられなかったりよだれがでたりします。

・触ると嫌がる、怒る

痛みがあると、触られるのを嫌がるようになります。怒るときは、かなり痛みがある可能性もあります。

・寝ている時間が長くなった、逆に短くなった

痛みに耐えてじっと寝ているか、痛みで寝られなくなっていることがあります。
犬の場合

・しっぽが下がっている

 今まではしっぽを立てて元気に振っていたのに、だらんと下がったままのときはしっぽの付け根が痛い、身体のどこかに痛みがある、全体的な体調不良などが考えられます。

・お尻を左右にフリフリして歩く

一見かわいく見える歩き方ですが、実は股関節に痛みがあることも。

生まれつき股関節に異常がある

と、子犬のころからこの歩き方をするので「もともとこういう歩き方の子だ」と思いがちです。

・同じところを舐め続けている

皮膚の異常も考えられますが、骨折しているところが痛くて舐め続けることもあります。同じところを舐めている場合はストレスがあることも考えられます。

・あまり遊ばなくなってきた

以前に比べて遊ばなくなった場合、どこかに痛みがあることが考えられます。年を取ってからでも見られますが、受診して確認しましょう。

・飼い主さんの座っているソファなどに上がってこなくなった

今まではソファに上がっていたのに、上がらなくなったときは身体のどこかに痛みがあるかもしれません。
猫の場合

・キャットタワーなど、高いところを上り下りしなくなった・目覚めたとき、立ち上がるのに時間がかかるようになった・ジャンプが前より低くなってきた・動くものを追いかけなくなった・爪とぎの回数が減ってきた

これらの症状が見られたら、関節に慢性の痛みを抱えている可能性があります

さらに

  • 脚に腫れが見られる
  • じっとしている
  • 脚を床につかないで歩く
などは骨折の可能性もあります。

動物の痛みに対して飼い主さんにできること

まずは動物病院を受診しましょう

早めに動物病院を受診しましょう。口ではなかなか説明しづらい場合もあります。歩いているときや食事の様子を動画に録って獣医師に見せると、受診の手助けになります。

・体重管理をしっかり

関節の負担にならないように、太らせないことは大切なことです。おやつなどの与えすぎには特に注意したいですね。

・定期的な健康診断を受ける

定期的に獣医師にチェックしてもらうことは、痛みの早期発見・早期治療につながります。

・サプリメントも効果的

関節の働きをサポートしてくれるサプリメントを与えることも、痛みの予防、悪化防止になります。 犬や猫など動物の痛みに最も早く気づくことができるのは、飼い主さんです。日頃から様子をよく観察したり、マッサージをしたりしてあげましょう。

「なんだか変だな」「以前と違う」と思ったら、
まずは受診することが大切です。